2024年度もあっという間に1か月が過ぎ、本日から5月になりました。5月1日(水)の全校朝会では、中学年→高学年となってくると、教員に指示されなくても、子どもたちが自ら考えて行動する姿が増えていて、頼もしさを感じました。
本日は、生活担当教員から、休み時間の過ごし方についてお話がありました。
校長講話では「プンプンする桃太郎のお話」をさせていただきました。低学年のお子様にとっては何を言いたかったのか、まだよくわからなかったかもしれませんが、下記のように「これが最善・最適なのか」を常に疑ってみる「クリティカルシンキング」を身に付けてほしいと願ってお話をしてみました。
●むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
→「おばあさんとおじいさんがいました」とは言わないのはなぜ?
●おじいさんは山へ柴刈り(枝集め)に、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯していると、大きな桃が流れてきました。
→「洗濯」はおばあさんの仕事? おじいさんがやってもよいのでは?
●桃を食べようと割ったところ、桃の中から元気な男の子が飛び出しました。
→元気な男の子? かわいらしい女の子???
「かわいい男の子」「元気な女の子」でもよいのでは?
●ある時、「悪い鬼どもが、ほうぼうの国からかすめ取った宝物を守りながら島に住んでいる」という噂を聞き、桃太郎は、一人で島へ鬼退治に行くことになりました。
→「噂」は本当なのか? しっかりと確かめずに一人で鬼退治???
鬼への偏見や差別はないかな?
●桃太郎は、鬼ヶ島へ一緒に行くことを条件に、きび団子を分け与えます。犬、猿、キジの3匹は、桃太郎の家来となり船で鬼ヶ島へと向かいます。
→「食べ物」を与えて家来にするなんて・・・
●鬼ヶ島では鬼たちが酒盛りの真っ最中でした。犬はかみつき、サルはひっかき、キジは上から鬼の目を突っつきます。桃太郎は刀で戦い、見事に鬼を退治しました。
→話し合うこともせずに、いきなり暴力で解決しようとするなんて・・・
しかも「刀」という武器を使って。
これじゃ、地球上から戦争がなくならないよ・・・
●桃太郎は、鬼が悪行を重ねて集めた宝物を台車で村へ持ち帰りました。
おじいさん、おばあさんと、何一つ不自由することなく幸せに暮らしましたとさ。
→宝物は元の持ち主に返さなくていいの? 家族が大切なのはわかるけど・・・